特定健診・保健指導に関するアンケート調査結果
第2回調査結果(2)
2009.03.31
Q4.特定保健指導の積極的支援におけるポイント算定(支援A160ポイント以上+支援B20ポイント以上=180ポイント以上の支援実施が最低条件)のコストベネフィットについて、どのようにお考えですか?  n=225

  • 180ポイントでよいと思うし、料金も妥当ラインだと思う。 25% (55名)
  • 180ポイントでよいと思うが、料金を上げたほうがよい。 24% (54名)
  • 180ポイントでは不足であるため、ポイントを上げたほうがよいと思う(ポイントを上げた分、料金も上げる)。 20% (45名)
  • 規定ポイント(180ポイント)を下げ、料金をより安く設定したほうがよいと思う。 15% (34名)
  • その他    16% (37名)
グラフ3-1

グラフ3-2

 49%が「規定の180ポイントはよいと思う」と答えたが、そのうちの半数は「料金を上げたほうがよい」と回答した。また、20%が「180ポイントでは不足であり、ポイントを上げたほうがよい」とし、15%が「規定ポイントを下げ、料金を安く設定したほうがよい」と、回答が分かれた。

◇◇◇ 委員の解説・コメント ◇◇◇
 ポイントと料金の関係するアンケートである。みごとに回答が分かれた。つまり暗中模索の状態といえよう。150ポイントでも成果があがるであろうとか、200ポイントにいや300ポイントにしないと減量が成功しないという確証が得られないからであろう。400ポイントにしたから全員がメタボリックシンドローム脱却できるわけでもない。さらに医師不足による医療崩壊がおきている現状では、どこまで医師が介入できるかはきわめて不透明である。また費用についても、製造業ではないため算定が難しい。方法が1つであればまだ算出しやすいが、1つの機関内でも個人指導と集団指導、メールなのか手紙なのか、によってもコストが変わってくる。適正ポイントとそれに見合う費用の正解は永遠に得られないかもしれない。それ以上に今年は保健指導の依頼がなく待機している時間の人件費が、予想外に大きく膨らんでいる問題が生じている。(和田高士)
 支援ポイントに関して、回答のばらつきがあることに驚いた。このばらつきは、保持資格によるものではなく、また、勤務先の種別によるものでもない。施設の状況、対象者の職業や性別、指導者のスキル、保健指導の実施状況など、さまざまな要因を考えることができる。ポイント制に関しては、賛否両論あるが、保健指導の効果とポイントの関係を分析することにより、ポイントを今後どうすべきか考えられる。(鈴木志保子)


Q5.貴施設を受診する対象者のメタボリックシンドロームへの理解や生活習慣改善の意欲についておたずねします。どのような方が多いと実感されますか? n=217

グラフ4

1.メタボリックシンドロームの意味を理解し、かつ、生活習慣改善の意欲もあり、スムーズに保健指導に入れることが多い   16% (35名)
2.メタボリックシンドロームの意味は理解しているが、生活習慣改善の意欲がなく、保健指導に難渋することが多い   44% (96名)
3.メタボリックシンドロームの意味はよく理解していないが、生活習慣改善の意欲はあり、保健指導がスムーズに進むことが多い  15% (32名)
4.メタボリックシンドロームの意味をよく理解しておらず、生活習慣改善の意欲もなく、保健指導に難渋することが多い   15% (33名)
5.その他    10% (21名)

グラフ4

グラフ4

 回答者の60%が、受診者および対象者は「メタボの意味を理解している」、30%が「メタボの意味をよく理解していない」と回答した。「生活習慣改善の意欲がなく、保健指導に難渋することが多い」は59%、「生活習慣改善の意欲もあり、スムーズに保健指導に入れることが多い」と実感している回答者は31%であった。

◇◇◇ 委員の解説・コメント ◇◇◇
 メタボリックシンドロームは2005年に診断基準が発表され、マスコミなどを通じ急速に国民に浸透した。さらに昨年4月から、特定健診・特定保健指導が開始された。その結果、「メタボリックシンドロームの意味を理解し、生活改善の意欲がある」は、1年前の5%に比較して今回は16%と3倍に増加、「メタボリックシンドロームの意味をよく理解しておらず生活改善の意欲もない」は、1年前の31%から今回は15%と半減した。  指導をしていると、腹囲が大きいだけでメタボリックシンドロームと考えている人もなかにはいる。しかし「腹囲」に関心が出てきたことは喜ばしいことである。  注目しなければならないのは、職種別回答である。「生活改善の意欲がなく保健指導に難渋することが多い」に回答したのは(回答総数20名以上の職種に限定)、医師の31%に対し、保健師では16%、管理栄養士で14%、健康運動指導士は9%、看護師4%であった。医師は処方箋1行書くだけで劇的にデータが改善する魔法の杖をもっているため、口頭で行う保健指導は難渋と感じることは明らかである。また、そのような教育を受けてこなかったのも事実である。(和田高士)
 前回予想していたよりもスムーズに進んでいるものの、60%で難渋することが現実だと痛感する。しかし、回答には、保持資格、勤務先による差はないため、その他の要因が影響していると考えられる。メタボリックシンドロームの理解に関して、60%に浸透していることは、今までの活動の評価と受け止めたい。(鈴木志保子)

はじめに
第3回調査概要・属性
第3回調査・総括(和田高士)
第3回調査・総括(鈴木志保子)
第3回調査結果(1)
第3回調査結果(2)
第3回調査結果(3)
第3回調査結果(4)
第3回調査結果(5)
第3回調査・意見(自由記述)
第2回・調査概要・属性
第2回調査・総括(和田高士)
第2回調査・総括(鈴木志保子)
第2回調査結果(1)
第2回調査結果(2)
第2回調査結果(3)
第2回調査結果(4)
第2回調査結果(5)
第2回調査・ご意見(自由記述)
第1回調査・総括 (和田高士)
第1回調査・総括 (鈴木志保子)
第1回調査結果
第1回調査概要・属性


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