「彩色健美」(5/5) 【運動】
 ランニングでしなやかボディを
2008.04.28

 スポーツで体の中からきれいになろう。
ブームのランニングの効果的な楽しみ方を
「セカンドウィンドAC」川越学監督に
東京・代々木公園の織田フィールドで取材しました。

まずはウオーキングから

 練習量だけを追い求めたり、根性論だったりする昔ながらのスタイルに終始する人が多いマラソンの世界ですが、無理をせず正しく健康的に走るための基礎を幅広い層に伝えていきたい。どんなレベルの人でもその人の能力に応じて目標を達成していくこと、自己記録を更新していくことが大事なのではないだろうか。前々から感じていた思いが、トップ選手から市民ランナーまで幅広く門戸を開くランニングクラブ「セカンドウィンドAC」を一昨年設立する形になりました。

 東京マラソンの影響もあってか、最近のランニングブームで初めて走る人も増えていますが、正しい走りをしていないと、バランスが崩れて故障を起こし、楽しいマラソンが辛いだけで終わってしまいます。

 初めての方は、ウオーキングから始めることをおすすめします。それも、正しい姿勢で始めることが重要。何でもそうですが、記録を求めたり、長く続けていくためには、基礎をしっかりしておくことが大事です。

正しい姿勢とバランスが大事

 走り始まる前には、ストレッチと「動きづくり」の運動をすること。動きづくりは、体をウオーミングアップすると同時に、フォームの意識づけになる、ランニングの基本で、重心の置き方や足の運びを体に覚えさせる効果があります。こうした運動の回数を重ねることで、正しいフォームを確実に自分のものにしていくことが大事。プロの選手でも疲労してくると、重心が偏って故障の原因になりやすいのです。

 さらに、ランニングの初心者はオーバーペースになりがちですが、はじめは話ができる程度のペースを守ること。暑い季節はとくに水分補給をこまめにして、汗をかきすぎないようにあまり着込まないことも大切です。

 走り終えたら、ストレッチで筋肉をほぐすこと。走った日の夜は、少しぬるめのお風呂に浸って筋肉をマッサージするのもいいでしょう。

 ランニングクラブは、仲間とコミュニケーションをとりながら一緒に走る楽しみが味わえます。いろいろなレベルの人がいて、自分も次をめざそうという動機づけが得られるのも魅力の一つです。そうした環境に身をおくことが、継続につながります。

 運動は、ダイエットにもアンチエイジングにも効果的です。加齢とともに運動をしなくなる人もいますが、筋力維持によって若さが保て、気持ちも前向きになります。

 ランニングは気軽に長く楽しめるスポーツです。無理をせず、楽しみながら長く継続していくことが一番大切だと思います。

【プロフィール】
セカンドウィンドAC監督
川越 学さん
1962年、鹿児島県生まれ。早稲田大学卒業。元資生堂ランニングクラブ監督。学生の頃から数多くの大会で優勝。その後指導者として嶋原清子(07大阪世界陸上マラソン日本代表選手)や加納由理(07大阪国際女子マラソン第3位)、尾崎朱美(06東京国際マラソン第2位)、吉田香織(06北海道マラソン優勝)を指導。2007年4月よりセカンドウィンドAC 設立。

[セカンドウィンドAC]
 今年1月の大阪国際女子マラソンで優勝したマーラ・ヤマウチ、昨年大阪世界選手権6位の嶋原清子、昨年北海道マラソン優勝の加納由理各選手らも所属する「セカンドウィンドAC」。トップアスリートのランニングを間近に見ながらともに走る体験も魅力。

(産経新聞「彩色健美」:2008年4月28日)


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