<メタボ予防の指標に>
■増減値を測定
こうしたアディポネクチンの医療への応用について、松澤名誉教授は「アディポネクチンの発見時、それを遺伝的に分泌できないマウスをつくったところ、一見、何の変化もなかった。ところが、高脂肪、高蔗糖(しょとう)のエサを与えるとたちまち動脈硬化や糖尿病を発症し驚きました。アディポネクチンは、生活習慣の乱れによって私たちの体内で起こっている炎症をボヤの間に消して大火事を防ぐ消防隊であり、悪玉の攻撃を防ぐゴールキーパーでもあり、予防医学の中では、もっとも重要な物質のひとつといえるでしょう」と分析する。
さらに、アディポネクチンを直接投与するというような治療戦略よりも誰もが体内にもっている脂肪細胞からの分泌を増やす方法を開発することが大切で、松澤名誉教授は「当面は生活習慣病のマーカーとして増減を測定する形での応用が中心になるでしょう。内臓脂肪が減ればアディポネクチンの分泌が増えるので保健指導の方針が立てやすく、幅広い生活習慣病の予防に効果があります」と予測している。
(産経新聞 2009/09/02)


























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