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   <title>メタボリックシンドロームPro. - 飽食社会取材班の連載記事</title>
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   <title>肥満から高血圧を誘発(1/2)</title>
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   <published>2010-05-26T05:11:50Z</published>
   <updated>2010-07-01T05:15:58Z</updated>
   
   <summary>■脳卒中など発症リスク上昇　若者世代のメタボ対策急務 　メタボリックシンドローム（内臓脂肪症候群）の病態が明らかになるとともに、さまざまな病気との関連が分かってきた。特に、高血圧と肥満が合併すると、心筋梗塞など心疾患のリスクが高くなり、さらに高脂血症に加え、最近では、脂肪肝などとの合併症の危険性が指...</summary>
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      <![CDATA[<font color="B22222">■脳卒中など発症リスク上昇　若者世代のメタボ対策急務</font>

<b>　メタボリックシンドローム（内臓脂肪症候群）の病態が明らかになるとともに、さまざまな病気との関連が分かってきた。特に、高血圧と肥満が合併すると、心筋梗塞など心疾患のリスクが高くなり、さらに高脂血症に加え、最近では、脂肪肝などとの合併症の危険性が指摘されている。こういう生活習慣病の予防には、運動・食事療法が肝心なことだが、管理不能な場合には、薬物療法など積極的な介入が必要なこともある。こうした患者の治療戦略など、大阪大学大学院医学系研究科の森下竜一教授に聞いた。</b>

◆欧米型食生活が進展

ーーメタボリックシンドローム患者のリスクは、どのようなものがありますか

　「国民健康・栄養調査（平成18年、40〜74歳）では、メタボリックシンドロームが強く疑われる人が約960万人、予備群と考えられる人は約980万人、合わせて、ほぼ2000万人と推定されています。男性は2人に1人、女性は4人に1人が該当するといわれています。メタボリックシンドローム患者の合併率が最も高いのは血圧高値で8〜9割との報告があります。生活習慣の欧米化が原因ですが、例えば、日米の高校生世代を比較した調査では、今や日本人男性のコレステロール摂取量は米国人の1.5倍、女性では2倍となっています。コレステロール摂取量が増えれば肥満になり、肥満から高血圧を筆頭に脂質異常症、糖尿病も続発してきます。今後、若者世代の生活習慣病対策が必要になってくるでしょう」

ーー低コレステロールの食生活の改善が急務ですね

　「食生活の変化の象徴的な例がファストフードかもしれません。2009年の国際脳卒中会議で興味深い発表がありました。『ファストフード店が多い地域では、脳卒中が発症するリスクが高まる』というのです。ハンバーガーなどのファストフードでは塩分の摂取量も問題であり、フライドポテト付きですと約４グラム、日本人の１日の塩分摂取量の理想は８グラムといわれていますので、それだけで１日の半分ほど摂取してしまうことになります。総じて昨今の日本食は、カロリーも高くなっています。今、問題になっているのは、『食後高脂血症』。これは食べ過ぎなどから食後に、コレステロールや中性脂肪が滞留して血中の脂肪濃度が上がったまま下がらない状態のことです。中でも中性脂肪は心筋梗塞などの発症リスクを一段と高めるといわれています。それが肝臓に中性脂肪が異常に蓄積する『脂肪肝』につながっていき、そうなると、心血管病のリスクは、４倍になるといわれています」

◆沖縄の現況と類似

ーー長寿県の座からずり落ちた沖縄県の状況とよく似ていますね

　「日本全国、沖縄化しているといってもよいでしょう。沖縄の状況をみると、後期高齢者以上のお年寄りたちは、伝統食で育っていますので今も強健な様子ですが、その後、米国占領時代に若者であったお年寄りや、40、50代の中高年男性の平均寿命が下がっています。いわゆる“沖縄クライシス”という結果になりました。若者のメタボリックシンドロームの割合も、沖縄が全国一の数字です。心筋梗塞や脳梗塞発症率なども全国的にみても格段に高くなっています。この沖縄の現況と似たような状況が日本本土でもうかがえます。例えば、大阪・八尾市で年齢別に心筋梗塞などの冠動脈疾患の発症件数を調べてみますと、10年前と比べて40、50、60歳の各年代で急激に増加しています。八尾市は典型的な都市部ですが、ファストフードが普及してきた農村部でも似たような状況がみられます。こうしたことから生活習慣病対策としては沖縄化を防ぐことが重要であると考えます。その一方で、沖縄化していないところもあり、二極化が進んでいます。例えば長寿県として評価されている長野県などがいい例ですが、この違いは、普段の生活習慣の蓄積が大きく影響していると思われます」 

<div align="right"><A HREF="http://metabolic-pro.net/report/2010/05/22_23.html" target="_blank">次へ＞＞＞</A></div>]]>
      
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   <title>肥満から高血圧を誘発(2/2)</title>
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   <published>2010-05-26T05:06:29Z</published>
   <updated>2010-07-01T05:17:04Z</updated>
   
   <summary>■薬物療法で臓器保護効果も ◆メタボしのぐ患者数 ーー高血圧対策の効果としてはどのようなことが予想されますか 　「高血圧患者の割合は、30歳以上の男性で約50％▽女性で約40％（厚生労働省生活習慣病対策室調査、平成12年）という、メタボリックシンドロームをしのぐ患者数であり、疾患全般の死亡危険因子と...</summary>
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      <![CDATA[<b>■薬物療法で臓器保護効果も</b>

◆メタボしのぐ患者数

ーー高血圧対策の効果としてはどのようなことが予想されますか

　「高血圧患者の割合は、30歳以上の男性で約50％▽女性で約40％（厚生労働省生活習慣病対策室調査、平成12年）という、メタボリックシンドロームをしのぐ患者数であり、疾患全般の死亡危険因子としても第1位となっています。脳卒中や心筋梗塞の発症率も増大させることが明らかになっていますし、こういうメタボな時代では、高血圧と肥満が合併すると、リスクが急激に増加します。例えば、肥満で合併している患者は、そうでない人と比べて、心筋梗塞など心血管病を起こす確率が約６倍も高くなります。BMI（体格指数）と高血圧の関係を調べた調査では、BMI30の人はBMI24の人と比べて、高血圧になる確率がおよそ20％高くなっています。肥満になると、血圧を上昇させるアンジオテンシン系のホルモンなどが活発化し、高血圧を発症しやすいといわれています。肥満は高血圧と合併しやすいともいえるのです。2009年のJSH（日本高血圧学会）ガイドラインでも、メタボリックシンドローム合併高血圧患者には、厳格な降圧を求めています。さらに、高脂血症、高血糖など3〜4個のリスクが重なっていれば、心血管病の発症リスクは約36倍にもなります。逆に、少しでも血圧を下げれば心筋梗塞や脳卒中のリスクも大きく減ることになります。収縮期血圧を２mmHg低下させれば、そういう心血管病が7〜10％減少するとの臨床試験結果もあります」

ーー降圧治療で求められるものとは

　「メタボリックシンドロームで収縮期130〜140mmHgぐらいの血圧値であれば、まず生活習慣の改善が第一優先です。生活習慣の改善が難しく、血圧が明らかに高くなれば、適切な降圧目標を目指し、薬物療法を開始する必要が出てきます。高血圧の中でも、厄介なのは糖尿病と合併した場合です。血圧が130mmHgという正常高値でも、糖尿病と合併している場合、脳心血管病のリスクが一挙に高まります。また、糖尿病とまでいかないまでも、血糖値を下げるインスリンが効かない耐糖能異常の段階から、肥満を合併しやすいことが明らかになっており、肥満は糖尿病になりやすくなります。ですので、肥満・メタボリックシンドローム合併の高血圧患者には、こうした、メタボ・肥満をベースにした特有の合併症状を改善する薬物療法が有効と思われます」

◆ＡＲＢに注目

ーー例えばどんな薬が有効なのでしょうか

　「第一に、血圧上昇ホルモンのアンジオテンシン系受容体に先に結合して働きを抑えて降圧作用を示す『ARB（アンジオテンシンＩＩ受容体拮抗薬）』です。その薬の中でも第１世代と第２世代があり、第１世代の薬は、アンジオテンシンの働きを抑え、血管を収縮させずに血流量を上げて血圧を下げます。第２世代の薬は、さらに降圧作用を増強し腎臓などの臓器保護効果を強く持つことも確認されています。肥満が原因の２型糖尿病を合併している高血圧患者に対するARB薬のある臨床試験結果では、降圧効果と同時に、脂質・糖代謝をともに改善しています。第２世代ARBの一つは、心血管病の発症を減少させ、腎機能を改善することが分かっています」

　「またわれわれのマウスを使った研究では、尿が腎臓にたまる水腎症を防ぐことが確かめられました。マウスは、アンジオテンシンの受容体がないモデルでしたので、脂肪細胞の分化を活発にし、小型化して肥満の改善につなげる作用がある『PPAR（ペルオキシゾーム増殖剤応答性受容体）γ』がかかわっていることが示唆されました。単に血圧降下というだけでなく、そのような多機能な作用と、脂溶性が高く臓器組織に浸透して作用を発揮しやすいことが臓器保護につながっているようです。また、メタボリックシンドロームによる脂肪肝は容易に非アルコール性肝硬変（NASH）に進むといわれています。この薬はわれわれのデータでも脂肪肝やNASHにも効くことが確認されています。このように多機能な作用を持つ第２世代のARBはメタボサルタンと称され、注目を浴びています」

◆メタボサルタンも考慮

ーーこのような薬は、どのように使えばいいのでしょうか

　「昨今の生活習慣の欧米化などが原因で生活習慣病が増えている現代、脂肪肝なども含めてメタボリックシンドロームの定義にひとつでも当てはまるようでしたら要注意で、メタボサルタンの適した患者さんだと思います。肥満を是正することが第一ですが、早期治療を逃すと合併症を起こしたりします。メタボリックシンドローム合併高血圧患者には、生活習慣の改善で効果がなければ、薬物療法を開始することが必要ですし、その場合は、臓器保護など多機能な作用を持つ薬を使うことも考慮すべきでしょう」

<div align="center">◇</div>

【プロフィル】森下竜一

もりした・りゅういち　大阪大学医学部卒業。米スタンフォード大学循環器科研究員、大阪大学大学院医学研究科遺伝子治療学・加齢医学教授などを経て、平成１５年に同大学院臨床遺伝子治療学教授。文部科学省科学技術・学術審議会、経済産業省構造改革審のほか血管生物医学会・抗加齢医学会理事などを務める。

<div align="right"> （2010/05/26 産経新聞）</div>]]>
      
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   <title>生活習慣病と深いつながり</title>
   <link rel="alternate" type="text/html" href="http://metabolic-pro.net/report/2010/05/post_30.html" />
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   <published>2010-05-12T05:17:35Z</published>
   <updated>2010-07-01T05:25:57Z</updated>
   
   <summary>　生活習慣病の予防、治療に睡眠のとり方が大きく関連していることが明らかになってきた。増加する不眠など睡眠障害が、肥満、メタボリックシンドローム（内臓脂肪症候群）、心臓病、糖尿病を起こす。逆にこれらの病気が改善されると、睡眠状態はよくなる。両者の強い相関関係は睡眠を重視した健康対策が必要であることを示...</summary>
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   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://metabolic-pro.net/report/">
      <![CDATA[<b>　生活習慣病の予防、治療に睡眠のとり方が大きく関連していることが明らかになってきた。増加する不眠など睡眠障害が、肥満、メタボリックシンドローム（内臓脂肪症候群）、心臓病、糖尿病を起こす。逆にこれらの病気が改善されると、睡眠状態はよくなる。両者の強い相関関係は睡眠を重視した健康対策が必要であることを示している。</b>

<font color="B22222">睡眠障害がメタボを悪化</font>

　睡眠障害と病気の関係に詳しい大川匡子（まさこ）・滋賀医科大学睡眠学特任教授によると、人間は本来、昼型の生活に適している。しかし、50年前に比べると現代の日本人は午後10時までに就寝する人が4人に3人から、4人に1人になり、睡眠時間は1時間減った。夜勤、時差勤務などライフスタイルの変化によるストレスの増加、高齢化などが背景にある。健康づくり事業財団などの調査では、睡眠に問題がある人は５人に１人で、さらに増えつつある。睡眠不足だと、昼間に眠気が生じ、交通事故など経済的損失にもつながりやすい。

　睡眠と病気の関係を調べた研究は米国に多い。米国人を対象にした研究では、睡眠時間と6年後の死亡率の関係では、７時間前後の睡眠を取る人の死亡率がもっとも低いことが分かった。睡眠時間を４時間に制限した実験では、血糖値を下げるインスリンの分泌量が減り、血糖値が上がって糖尿病が発症しやすいことや、体内の臓器の働きを活発にする交感神経の活動が過剰になって高血圧につながるとみられることも示された。また、満腹感を起こすホルモンのレプチンの濃度が減少、空腹感を増すホルモンのグレリンの濃度が上昇して、過食につながることも解明された。また、睡眠障害の治療をすると、血糖の平均値を示すHbA1c（ヘモグロビンA1c）が減少、高血圧が改善されることも明らかになっている。

　大川特任教授は「生活習慣病と睡眠の状態の間には密接な相関関係があります。睡眠不足や不眠を見直すことで、生活習慣病の予防をさらに効率的に進めることができるでしょう」と強調した。

<font color="B22222">■動脈硬化の要因にも</font>　

　日本でも睡眠と動脈硬化の関係を示すデータが出始めてきた。

　淑徳大学看護学部医学系の渡邉弘美教授と東京女子医大のグループは、平成12年から16年まで静岡県掛川市の住民を対象に動脈硬化と生活習慣の関連を調べた。

　加速度脈波という脈波の波形により、動脈硬化の進み具合をチェックして血管の年齢を判定したうえで、どのような生活習慣の指標がどの程度かかわっているかを調査した。

　178人を対象に行ったところ、血管年齢が実年齢より10歳以上高い人（45人）は食事、塩分の取り方に加えて、睡眠不足や不眠が大きな要因になっていた。

　渡邉教授は、「動脈硬化の予防には、睡眠環境を整備し、医師と連携して睡眠の質を上げることが必要でしょう」と話している。

<div align="center">◇</div>

<font color="B22222">■善玉タンパク質「アディポネクチン」睡眠時無呼吸症候群（SAS）予防のカギ握る</font>　

　睡眠障害と生活習慣病の関係については、「睡眠が十分でないと体内で物質がどのように変化して発症するか」という分子生物学の視点からの代謝メカニズムを調べる研究は歴史が浅い。それでも、因果関係を示唆する疫学などのデータが蓄積されるとともに、両者の強い関係を裏付けるメカニズムが解明されつつある。

　生活習慣病への影響については、睡眠時に呼吸が一時停止し、体内が酸素不足になる睡眠呼吸障害（SDB）の研究が進んでいる。国際糖尿病連合（IDF）の主催で「睡眠障害と生活習慣病に関する国際会議」が2008年2月にオーストラリアのシドニーで開催され、日本からは、松澤佑次・大阪大名誉教授（住友病院長）が参加した。この会議をもとにIDFは、「SDBは肥満などが原因の２型糖尿病患者特有の症状である血糖減少のインスリンが効かなくなる状態を起こし、高血圧、心臓病のリスクを高めている」という内容の論文を発表した。そのうえで、SDBと糖尿病の関係を調べる研究を深めることに加えて、医療関係者は患者に一方の症状が現れたらもう一つの症状がないか考慮するように勧めた。

　こうした研究の流れの中で、メタボリックシンドロームの分野で大阪大学第二内科のグループにより発見された善玉タンパク質「アディポネクチン」が、睡眠と生活習慣病の関係を解き明かすひとつのキーワードとして浮上してきた。

　睡眠障害のひとつである睡眠時無呼吸症候群（SAS）の患者は、起床時にアディポネクチンの分泌量が低下することが、同グループの研究で明らかになったのだ。逆に、SASの患者に夜間、酸素を補給する器具を装着すると低下は起こらなかった。

　アディポネクチンは、内臓の周囲の脂肪組織から分泌され、病気の原因になる炎症を消したり、動脈硬化を防いだりする。だから、アディポネクチンが減ると、脂肪組織から分泌される悪玉タンパク質が起こした炎症を止めることができない結果、病気が発症する。実際、この悪玉の分泌量は増えていた。

　松澤名誉教授は「睡眠中に無呼吸になることで、体内が酸素不足の状態になり、脂肪組織を構成する脂肪細胞の機能が低下することで、アディポネクチンの分泌が減るのでしょう」と推測。「これまでSASと生活習慣病の関係については、内臓脂肪が呼吸に関係する横隔膜の下部に蓄積するので気道を狭めることでＳＡＳが発症するという物理的な作用と、メタボを発症させるという２つの作用を並列して主張してきましたが、アディポネクチンという分子により２つの作用が結び付き、双方向の関係にあることが分かります。このような研究から効率的に予防できる方法を考えていきたい」と話している。

<div align="center">◇</div>

■大阪大学の論文が平均引用世界１位　米社まとめ

　学術情報を調査・提供しているトムソン・ロイター（ニューヨーク）は論文の引用回数に基づく世界の研究機関ランキング（1999〜2009年）をまとめたが、その中の肥満研究の分野で大阪大学は論文が引用された回数では8位だったものの、論文当たりの平均引用数では1位であることがわかった。

　大阪大学の平均引用数は、論文１本当たり63.76回。次いでベス・イスラエル・ディーコネス医療センター（59.67回）、米疾病管理予防センター（54.27回）の順。大阪大学の論文で最も引用されたのは、脂肪組織から分泌される善玉タンパク質、アディポネクチンが肥満と２型糖尿病に果たす役割について書かれたもの。このほか、肥満とメタボリックシンドロームについて活性酸素など酸化ストレスが果たす役割、メタボの診断基準などで、日本のメタボ研究が世界の関心を集めていることが明らかになった。

<div align="right">（2010/05/12 産経新聞）</div>]]>
      
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   <title>沖縄「ヘルスツーリズム」</title>
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   <published>2010-04-21T05:27:27Z</published>
   <updated>2010-07-01T05:30:22Z</updated>
   
   <summary>■観光兼ね保健指導ツアー 　沖縄の「ヘルスツーリズム」が注目されている。メタボな人やその予備群を対象に観光県ならではの、「特定保健指導ツアー」を兼ねた滞在型のヘルスツアーが、大手企業の生活習慣改善対策として好評だ。 　横浜市に住む金子武平さん（63）夫妻は、昨年2月、おきなわ健康財団の主催する「未病...</summary>
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   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://metabolic-pro.net/report/">
      <![CDATA[<b>■観光兼ね保健指導ツアー</b>

　沖縄の「ヘルスツーリズム」が注目されている。メタボな人やその予備群を対象に観光県ならではの、「特定保健指導ツアー」を兼ねた滞在型のヘルスツアーが、大手企業の生活習慣改善対策として好評だ。

　横浜市に住む金子武平さん（63）夫妻は、昨年2月、おきなわ健康財団の主催する「未病ケアツアー」のモニターツアーに参加した。到着した日に、うるま市内にある同財団付属の江洲クリニックでCTを使った腹部内臓脂肪測定があり、赤く浮き出た自分の内臓脂肪にびっくり。特定保健指導のプログラムにそって血液検査や体重、血圧測定、栄養士らの「個人面談」で改善目標などを教示されたあと、沖縄特産の野菜がたっぷり入った食事となった（1）。

　「塩気が少なくて味気ないが、3日以降は普通に食べられる。今では、自宅でも塩からいものは食べるのがつらくなっています」と金子さん。翌日のオプションプログラムは、ラジウム効果の「温熱療法」（2）。「肩がこっているとすごく熱く感じたりして妻は一番気に入ったみたいだ」。金子さんは海洋療法施設「かんなタラソ沖縄」で究極の癒やしといわれるワッツを体験（3）。補助員に支えられながら体の回転運動で筋肉がほぐされたよう。「基礎代謝を測る機械もあって今後、自分の栄養カロリーをどれだけ取ったらいいか目安がわかった」

　観光立地を生かし本土からヘルスツアーの客を誘致、数日滞在する間に、メタボの積極的支援対象者らが、特定保健指導の健康プログラムを消化する。沖縄のスピリチュアルゾーンへの案内もあり、運動指導（海浜ノルディック（4））も行いつつ自然な形で健康意識を高め、体験によって行動変容の効果を身をもって知ってもらおうというのである。

　立ち上げて2年目。1泊2日の健康プログラム企画を特定保健指導対策に悩む企業健保組合にもちかけ、財団関係者も東京出張を重ねて、今年入り双日健保を対象に実施、今後、数社の健保との提携が見込まれる。

　今年3月、社員6人で事前の体験ツアーに参加した双日健保の高橋正治・常務理事は「内臓脂肪面積も130を超えた（基準値100平方センチメートル）人たちで、非日常的な生活の中でリラックスでき、1日半の健康プログラムも好評でした」。今回のツアーでは、おきなわ健康財団と航空運賃を折半にした。しかし、本番のヘルスツアーでは補助ができないため、自己負担が3万〜5万円の航空運賃となると、無理ということになりかねないが、高橋常務理事は「多少、健保が航空運賃を負担してでも、やる気のない人、リスクの多い人を早期に改善することによって効果が上がると考える。参加健保が増えれば団体割引も効き、航空運賃の安い時期を狙うこともできます」。

　健保で一番難渋しているのは、そういう健康意識に乏しい人たちが結果的にどんどん残ってメタボも重症化することになり、医療費の増加や特定保健指導率が目標値に達しない場合のペナルティーにもつながり、健保の資金繰りにも響いてくることだ。「特定保健指導でメタボ該当者や予備群を減らすのは大変なこと。現在35〜39歳のメタボの人は、すぐ対象（40歳から）となり得るので、当健保ではそれを見越して35歳からアプローチを始めています。指導の難しい人には、沖縄のような滞在型のツアー方式がいいのかもしれません」と高橋常務理事。 

<div align="right">（2010/04/21 産経新聞）</div>]]>
      
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   <title>「集合契約」整う沖縄県</title>
   <link rel="alternate" type="text/html" href="http://metabolic-pro.net/report/2010/04/post_29.html" />
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   <published>2010-04-21T05:02:01Z</published>
   <updated>2010-07-01T05:06:08Z</updated>
   
   <summary>　特定健診・保健指導が始まって3年目。受診率は平成21年9月時点、全国平均30％台だが、各地では受診率向上に向けて、今も手探り状態が続いている。そんな中、沖縄県では、国民健康保険組合も健康保険組合などの被用者保険もすべて含めて医療機関と「集合契約」を結んで、県内の医療機関ならどこでも統一価格、統一内...</summary>
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   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://metabolic-pro.net/report/">
      <![CDATA[<b>　特定健診・保健指導が始まって3年目。受診率は平成21年9月時点、全国平均30％台だが、各地では受診率向上に向けて、今も手探り状態が続いている。そんな中、沖縄県では、国民健康保険組合も健康保険組合などの被用者保険もすべて含めて医療機関と「集合契約」を結んで、県内の医療機関ならどこでも統一価格、統一内容で受診できるシステムを作り、成果を挙げている。受診する医療機関が分かりにくい健保の家族などへの対策として始まった集合契約だが、受診率向上の妙薬ともなりそう。進んでいる沖縄の集合契約のありようを探った。</b>

<div align="center">◇</div>

■特定健診いつでもどこでも受診可能

　「集合契約」とは、特定健診実施主体である医療保険者と医療機関が契約を結んで、一貫してどこでも健診を受けられるシステム。特定健診実施前の老人保健法に基づいた基本健診では、国保に限らず、サラリーマンの家族など健保の被扶養者もその地域に住んでいれば受けられた。

　しかし、平成20年に医療保険者に義務づけられる「特定健診」になってからは、保険者の契約機関で受診しなければならず、企業の健保組合などでは、全国各地に居住する被保険者本人やその家族である被扶養者のために、全国各地の医療機関と契約を結ぶ必要が出てきた。そこで、複数の保険者と複数の医療機関がまとめて契約する「集合契約」という仕組みが作られ、毎年両者が契約を交わすことになっている。

　契約情報などの連絡基地になっている国保中央会保健事業部によると、特定健診の始まった20年4月から、こうした集合契約のシステムは全国に行き渡ったとしている。

　「基本的にシステムそのものは全国で成立しているが、それぞれ各県の実情に応じて、例えば、同じ県内でも地域医師会ごとに受診価格や自己負担額、検査項目、それに受入日が違っていたりするなど、集合契約といってもさまざまなケースがある。離島医療の事情もあるのでしょうが、沖縄県のように全県、統一価格、統一内容（検査項目）で足並みをそろえているのは珍しい」と保健事業部。

　保健事業部によれば、沖縄県のように、県と県医師会がまとまり、県一本で密接な集合契約を結んでいるところは、46都道府県の中でも1割ほどで、あとの9割は、地域医師会ごとに、それぞれの事情でまとめ具合もマチマチだという。例えば、東北各県の連絡協議会の報告では、農漁村地域では健診日のタイミングが合わなかったり、身近な開業医が健診のシステムに加わっていないところもあったり、総じて集合契約の運用の仕方が課題となっているのである。

　沖縄県ではどうなのか?。沖縄県福祉保健部によると、特定健診開始早々、集合契約に取り組み、まず県医師会に特定健診を実施したいという医療機関すべてに集まってもらい、一本の契約書で済ませたという。「例えば、離島の人でも那覇市の医療機関で健診が受けられ、その逆もまた可能なように相互乗り入れもできることにしたわけです。沖縄県内全体で約760件の医療機関がありますが、規模の大小にかかわらず半数以上が参加した。自宅や職場の近くでちょっとあいた時間でも健診ができる仕組みとなったのです」と、県福祉保健部の平順寧・医務・国保課医療制度改革専門監。

　沖縄県の場合、集合契約に当たっては、いわゆる国保も被用者保険（社保）もすべて含めてシステム化しているのが特徴だ。受診価格も一律6100円（国保と社保で若干違う）、検査項目も統一した。全国でも極めて珍しいケースだ。

　沖縄では県医師会の多大な尽力があったといえるだろう。沖縄県医師会理事の玉井修・曙クリニック院長は「今の特定健診は、受診料の単価交渉など市町村ごとに別々に契約していたら、行政事務など負担や煩雑さが半端でなく、行政の力が弱い沖縄では、市町村も疲弊する。離島医療圏を抱えていることもあって、負担がかからないように県医師会が先頭に立って取りまとめる形が一番理想的です。煩雑さを取り除いてすっきりした形にすれば、今度は受診率アップに集中して力を傾注していくことができる」と語る。

　沖縄県の受診料は、九州各県の中でも低い方。「沖縄県は所得が全国一低いので、それなりに…」（平専門監）ということもあって、個々の負担額も那覇市など４１市町村のうち16市町村が無料。県医師会が社保対象者に直接、受診券の送付を依頼するという働きかけも可能となった。

<div align="center">◇</div>

■価格、検査項目も統一　受診率アップ

　もうひとつ、沖縄県では、他県では数少ない、腎機能を調べるクレアチニンや尿酸、尿潜血の３つを検査項目に加えている。クレアチニン検査は腎臓障害の早期発見に有効で、透析導入症例が急増する沖縄県においては必須との判断があった。メタボリックシンドローム（内臓脂肪症候群）の保有者も多く、長寿順位が下がりつつある“沖縄クライシス”で危機感を感じている医療関係者からの強い要望が実現したのだった。

　実は、ここまでシステムが軌道に乗るのには、いくつかの障害もあったようだ。例えば「単価交渉は、財政にゆとりがある市町村とない市町村があり、混乱を極めました。しかし、集合契約を全県一本で結べば市町村の負担も大きく軽減でき、市町村としても必須のものという理解が広がりました」と玉井理事。

　特定健診から3年目。受診率はどうなったか?。21年9月時点、沖縄県は、全国平均30.8％に対し、27.4％に。目標値とした32％には及ばなかったが、悪い悪いといわれた基本健診の時代から比べれば、「全国平均にやっと近づいた」（平専門監）。特に受診率が低い市部の中で、主にパート勤務の人たちを対象とした南城市の「ナイト健診」、それに石垣市での「事業所と連携した受診勧奨」などの取り組みで、両市とも受診率が30％を超えたことなどが受診率アップの要因となったようである。

　興味深いのは、特定保健指導の実施率が、32.7％と、目標値の32.6％をわずかに上回ったこと。全国でも高めの数値であり、平専門監は「県・市町村の保健師のスキルが高く、こまめな家庭訪問など積極的で地道な活動の効果が表れたと思われます」。

　今後の課題として県が挙げるのは、受診行動の徹底した改善。県民が健診に対してどういう意識を持っているのか、なぜ受診しないのか県では、よく実態がつかめなかった協会けんぽ加入の事業所・店舗などに対し、アンケートを進めている。

　一方、県医師会が特に問題視しているのは、特定健診のレベルを超えて、「要治療」の人がどんどん見つかっていること。「この人たちをどうやって医療に結びつけていくかが課題」（玉井理事）とし、今後、集合契約を取り交わした保険者と沖縄県医師会とで情報交換の「フィードバック会議」を持つ予定だ。「健診データを持っている保険者の協力を得て、要治療の人たちのリストを出してもらい、医療に結びつける態勢作りをしていきたい。受診率が低い中・壮年世代になんとしても受診してもらわねば」と玉井理事は話している。

<div align="right">（2010/04/21 産経新聞）</div> ]]>
      
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   <title>メタボ対策、沖縄から学ぶ(1/2)</title>
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   <published>2010-04-14T04:52:16Z</published>
   <updated>2010-07-01T05:00:02Z</updated>
   
   <summary>　沖縄野菜たっぷりの伝統食が、男性寿命が一気に25位に落ちた沖縄県の“長寿復活”に役立つかもしれない。数年前から始まった「チャンプルースタディ」で、沖縄野菜の摂取を奨励すると血圧を下げたり、血管内皮の改善作用などの結果が出始めたのである。「野菜を食べよう」キャンペーン中の沖縄の取り組みは、野菜の効用...</summary>
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      <![CDATA[<b>　沖縄野菜たっぷりの伝統食が、男性寿命が一気に25位に落ちた沖縄県の“長寿復活”に役立つかもしれない。数年前から始まった「チャンプルースタディ」で、沖縄野菜の摂取を奨励すると血圧を下げたり、血管内皮の改善作用などの結果が出始めたのである。「野菜を食べよう」キャンペーン中の沖縄の取り組みは、野菜の効用だけでなく、トータルなライフスタイルを変えるひとつのきっかけとして、今後の全国のメタボリックシンドローム（内臓脂肪症候群）対策の先駆けとなる可能性も秘めている。琉球大学医学部循環器・腎臓・神経内科学の大屋祐輔教授に聞いた。</b>

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■チャンプルースタディ展開　血圧降下、血管内皮の改善も

　2000（平成12）年に沖縄男性の平均寿命が全国4位から26位に急落したのは、衝撃的だった（現在25位）。原因は、米軍統治下でファストフードなどの欧米風の食生活がいち早く浸透。その後も高度成長下で脂肪摂取量、例えば食用油、加工肉（ポークなどランチョンミート）などの購入がことごとく増え、その結果、壮年・中年を中心に肥満（46.9％）、メタボ保有者（19％）と飛びぬけて全国比を上回ることになったのである。

　一方、脳梗塞の死亡率も全国で減少してきているのに、沖縄は上昇カーブ。心筋梗塞を含め、男性では壮年・中年期に死亡率が高いのが特徴だ。それに引き換え、「年齢階級別死亡率」では、男性でも65歳以上は依然寿命1位を保っており、50代を含む壮年、中年世代が沖縄男性全体の平均寿命を押し下げていることは明らか。逆に、沖縄の伝統食で育った戦前世代の高齢者（現在でも100歳長寿者数は全国一）が、かろうじて長寿を下支えしているという現実が浮かび上がってくる。

　そこで始まったのが大屋教授や等々力英美（琉球大学医学部）准教授、佐々木敏・東京大学教授らの「チャンプルースタディ（研究）」だった。その目的について大屋教授はこう語る。「いわゆる“沖縄26ショック”の要因についてはさまざまな研究が行われているが、昔から沖縄県民が食べていた伝統食には、低カロリー、低食塩に加えてビタミン・ミネラル豊富で抗酸化作用のある沖縄野菜がふんだんに使われている。豊かな自然や結（ゆ）いなどの相互扶助組織もあり、こうした複合的な要因が長寿の秘訣だったと思われるが、そうした長寿の基礎となるのが沖縄野菜や伝統食なのです。そのまま現代の日本に当てはめるのは難しいですが、うまく応用できないかと探ることになったのです」

　大屋教授によれば、沖縄の畑の土は隆起サンゴ礁からできた土壌なので、「島野菜」と呼ばれる沖縄の緑黄色野菜はカリウムやミネラル分も強い。「日照時間が長ければ長いほど、香りや味が濃く、ビタミンＣや抗酸化物質が増えるのです」。沖縄の伝統食は、もともと塩分量が少なく（全国平均の7割）、カリウムの多い沖縄野菜を食べると、ナトリウム（食塩）の排泄を促すことにもなるのだそうだ。

　それに、かつて主食だった芋類や大豆に加え伝統食には、かつお節や昆布だしが多用されている。だし類もナトリウム摂取の低下に結びつくほか、沖縄の伝統食は、欧米で心血管疾患予防のモデル食といわれる「DASH食」とよく似ている。

◆動脈硬化の予防に

　琉球大学の調査でも60歳代以上の人たちは、特に動脈硬化を和らげる葉酸の摂取が本土の人より多いことが分かったが、その一方で沖縄の食習慣は、若者・壮年と高齢者とでは、顕著な差があることも分かった。

　研究名の「チャンプルー」は「混ぜる」の意。ウリのゴーヤーに豆腐、豚肉などを一緒にいためたゴーヤーチャンプルーが有名だが、そのゴーヤーチャンプルーにしても、本来は卵や豆腐を混ぜる程度で、豚肉を混ぜるようになったのは戦後のことだという。研究グループでは、チャンプルースタディを始めるにあたり、そういう沖縄の伝統食、特に沖縄特産の野菜に目をつけて現代風にアレンジしたものを、伝統食摂取のグループと通常食グループに分け、一定期間（1カ月）内で互いに食事内容を交差させる食事介入試験を進めたのだった。

　「簡単に言うと、『沖縄野菜を食べると健康になるか？』が大テーマ。伝統食と沖縄野菜を組み合わせた食事ですがおいしくないといけません。65歳以上の多くが今でも伝統食に親しんでおり、若年層も飛びついて食生活の見直しにつなげていければと思ったのです」（大屋教授）。チャンプルースタディは数年前からスタディ1＝若年女性60人▽同2＝中高年夫婦（45〜65歳）120組▽同3＝在沖縄米人150人▽同4＝首都圏（東京・横浜）の中年夫婦150組?という具合に過去4回行った。いわゆる無作為割り付けの形式で食べやすい献立レシピを作り、真空パックや野菜豊富弁当にして宅配。参加者に食事記録などに答えてもらい栄養士がチェック、検査項目は体重・血圧・血糖・脂質・動脈硬化度・尿検査にまで及んだ。

　結果はどうだったか?。チャンプルースタディ1〜4を通じて一番端的に表れたのは、降圧効果だった。例えば介入群では、尿中のナトリウム量が低下し、カリウム量が上昇しており、非介入群では、ほとんど変化していなかった。

　また、スタディ3とスタディ4では、介入群で食塩摂取量が2〜3グラム減少し、収縮期血圧も2〜3グラム低下していたのだった。体重も1キログラムほど下がっていた。

　さらに大屋教授が注目したのは、血管の内皮機能の改善データ。スタディ1で内皮機能のマーカーであるEPC（血管内皮前駆細胞）を調べたところ、その数値が非介入群ではほとんど差がなかったのに対し、沖縄野菜を多く取った介入群では、介入前と比べ、その数値がおよそ20〜30％改善していた。EPCは血管の健康と同時に、動脈硬化になりにくい指標としても知られている。「内皮機能の改善は、カリウムの摂取量や降圧効果とも大いに関係してくるので注意深く研究を進めているところです」と大屋教授。タンパク尿など腎臓の検査値が改善するデータも得られている。

<div align="right"><A HREF="http://metabolic-pro.net/report/2010/04/22_22.html" target="_blank">次へ＞＞＞</A></div>]]>
      
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   <title>メタボ対策、沖縄から学ぶ(2/2)</title>
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   <published>2010-04-14T04:48:36Z</published>
   <updated>2010-07-01T05:00:28Z</updated>
   
   <summary>■「野菜」キャンペーンを推進　ライフスタイル変革につなぐ 　研究グループでは、今月から沖縄県民を対象に、さらに大掛かりで長期間の調査「チャンプルースタディ5」を進めている。今回は、県農林水産部や農協、コープとも連携して輪を広げ、参加者に沖縄野菜も安価で購入できるシステムにした。 ◆健康への意識向上 ...</summary>
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      <![CDATA[<font color="B22222">■「野菜」キャンペーンを推進　ライフスタイル変革につなぐ</font>

　研究グループでは、今月から沖縄県民を対象に、さらに大掛かりで長期間の調査「チャンプルースタディ5」を進めている。今回は、県農林水産部や農協、コープとも連携して輪を広げ、参加者に沖縄野菜も安価で購入できるシステムにした。

<b>◆健康への意識向上</b>

　なぜ、引き続き大規模研究なのか?。大屋教授は、「食事介入試験では、食塩摂取が何グラム減ったとかいう成分介入も大事で最初は沖縄野菜の効果効能を試すことが主体でしたが、研究が進むにつれ、成分の介入というよりも沖縄の伝統食を食生活に取り入れることでどれほど健康になるか、その指標を探るという考えに変わってきました。つまり、どれだけ従来の食事パターンを変えられるか、いわゆる食生活全般のパターン介入ということでもあり、そういう意味では、県民の『行動変容』のツールづくりといってもいいでしょう。沖縄野菜を実際買いに行って料理し、その食事の効果を考えるという作業によって沖縄の食事自体が少しずつ変わっていく。参加した人たちの間でも、通常の食事に戻っていいといっても戻らないケースも多くあり、沖縄の食文化に興味を持てば変化したライフスタイルの持続も可能になるのではないだろうか。クライシスを味わった沖縄ならではの社会実験的なアプローチとも考えているのです」と語っている。

　そもそも肥満・メタボを合併する高血圧は、肥満になると、血糖にかかわるインスリンや血圧上昇ホルモンのレニン・アンジオテンシン（RA）系、交感神経などが亢進し、動脈硬化が生じやすくなる。つまり心筋梗塞や脳梗塞などの心血管疾患に至るリスクが重積した最たるものが、肥満と合併した高血圧症といえる。

　大屋教授は、「世の中の血圧のコントロールはまだまだ不十分。心血管疾患を未然に防ぐためにも、高血圧対策が極めて重要だ。チャンプルー研究で示されるような生活習慣の改善にアクティブに取り組むほかに有効な薬物治療も考えねばならない。その際、肥満を有する高血圧の病態の場合はリスクも高く、臓器保護に役立つＲＡ系阻害薬が有望です」と話している。

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　“長寿復活”を目指す沖縄県では、チャンプルースタディなどを契機に、健康ビジネスを立ち上げるとともに「野菜を食べようキャンペーン」にも乗り出している。

　例えば、(財)南西地域産業活性化センターでは、観光立県の特性を生かしながら、本土客向けの健康サービスツアーに力を入れており、島野菜の栽培農家と契約しているホテルと連携して健康ランチなどを提供。

　おきなわ健康財団では、「特定保健指導ツアー」と銘打って、すでに本土の大手企業十数社の健保と提携、傘下の医療機関「未病ケアセンター」で内臓脂肪検査や実際に沖縄料理を作って食べる料理教室などのヘルスツアーが本格稼働しており好評だ。県の食材を使った野菜キャンペーンの輪も広がりつつある。

　一方、宜野湾市では島野菜専門の「野菜カフェ」も登場し口コミながら連日、客が絶えない。女性客の一人は、「食べる機会もなかったのですが、おいしい食べ方を教わるのも楽しいですね」。県庁に近い、おもろまち公園では、２年ほど前から昼間や夕方、ジョギング、ウオーキング姿がたくさん見られるようになった。

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【プロフィル】大屋祐輔

おおや・ゆうすけ　九州大学医学部卒業。講師などを経て琉球大学医学部第三内科（現・循環器・腎臓・神経内科学）准教授、平成21年に教授。研究分野は、循環器・腎臓内科学、生活習慣病、食生活学。

<div align="right"> （2010/04/14 産経新聞） </div>]]>
      
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   <title>ストップ・ザ・小児肥満(1/2)</title>
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   <published>2010-03-17T04:34:59Z</published>
   <updated>2010-07-01T04:47:53Z</updated>
   
   <summary>■高確率で成人肥満に 　小児肥満の重大性のひとつは、大人の肥満やメタボリックシンドローム（内臓脂肪症候群）へ移行する確率が高いからだが、成人してからではもう遅い。小児期での健診・保健指導のシステム構築が急がれる。一方近年、子供たちの夜更かしも日常化し、朝ご飯を食べる意欲もそがれていることが明らかにな...</summary>
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      <![CDATA[<font color="B22222">■高確率で成人肥満に</font>

<b>　小児肥満の重大性のひとつは、大人の肥満やメタボリックシンドローム（内臓脂肪症候群）へ移行する確率が高いからだが、成人してからではもう遅い。小児期での健診・保健指導のシステム構築が急がれる。一方近年、子供たちの夜更かしも日常化し、朝ご飯を食べる意欲もそがれていることが明らかになってきた。小児肥満に詳しい鳥取大学医学部保健学科の花木啓一教授と東京女子医科大学の村田光範名誉教授に聞いた。</b>

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≪鳥取大学医学部保健学科教授　花木啓一氏≫

■幼児期からの対策が必要

　子供でも、腹囲や内臓脂肪が増加するメタボリックシンドロームがあり、特に思春期以降に増えてくる。現在の統計では、12歳の子供の1割（10人に1人）が肥満に相当するが、さらにそのうち１割強（全体の1〜2％）がメタボな状況だ。そうした子供たちの多くが肥満・メタボを大人になってからも引きずっていくことになり、より悪化した生活習慣病に進展する可能性があるから問題なのだ。

　米国では、日本のようにＢＭＩ（体重÷身長2乗）25以上を肥満とすると、成人の約7割がその域に達している。そこで、そのくらいの数値では肥満ではなくオーバーウエート（過体重）として扱おうという話になって、事実、米国では、成人肥満の基準をBMI30以上としている。

　わが国の文科省の学校保健統計調査によれば、昭和45年では、12歳児（小学6年生）の肥満頻度は3％だった。そして、その30年後の平成12年に40歳代になった彼らは、その6〜7倍の約20〜25％が肥満を呈している。ところが、同じ年の報告では、12歳児の肥満頻度は、昭和45年のおよそ3倍の10％に増加しているので、このままの傾向が続けば、次の30年後、つまり2030年には、40歳代の成人の肥満頻度は、単純計算で60〜70％に達することになる。この数値は2002（平成14）年の米国の65％（BMI25以上）と同等だ。日本も早晩そうなるのか、大変危惧される。

　日ごろ、わが国で問題視されているのは、研究でも明らかなように、幼児期の肥満は4分の1▽学童期は半分近く▽思春期に至っては、7、8割が成人肥満に移行してしまうこと。さらに、東洋人はインスリン分泌の予備能力が低く、ちょっとした肥満でも糖尿病になりやすい。だから、わが国は肥満大国の米国と同じような対策を打っていてはだめだ。メタボを軸に、40歳以上を対象にした特定健診・保健指導が進んでいるが、こういう実情から成人からの対策ではもはや追いつかない。もっと早く、小児期から介入する必要があるのではないか。

　ただ、平成12年以降、小児肥満の増加は鈍っている傾向にある。社会の啓発が進んできたからともいえるが、戦後、増え続けていた子供たちの身長・体重は、12年ごろからプラトー（高原状態）に近くなっていることがわかってきたので、子供たちの体格の基準を12年ベースにして考えていこうという動きもあるわけだ。

　肥満の3要因として、（１）環境要因（２）遺伝要因（３）生活習慣要因が挙げられる。平成18年に鳥取県米子市全体で、幼児約4500人（就学前の4、5、6歳）を対象に、生活習慣指標と肥満発症リスクの関係を調べたところ、「夕食後のテレビ等の視聴時間が2時間以上」の幼児は、それ以下の幼児と比べて、肥満の確率が1.9倍という結果になった。幼児の生活習慣は、親によって大きく影響を受けるわけなので、しっかりした将来の生活習慣を根付かせるためには、基礎になる幼児期からしっかり押さえておかないといけない。

　遺伝要因も研究が進めば体質に基づいたメタボへの対応も可能になるかもしれない。食欲コントロールの薬も世界で開発中だが、将来的な選択肢の一つになってくるだろう。子供の肥満予防に熱心に取り組んでいる自治体もある。小児メタボの診断基準ができ認知度も広がった。しかし、国による成人での特定健診・保健指導のような対策が、肥満が急増している小児でも必要だが、はたして誰が行動主体となり得るのか。子供をサポートする社会システムである学校、医療機関、自治体（保健所）が力を合わせて小児のメタボに対応する必要がある。学校と医療機関をつなぐ学校保健会の役割は非常に大きい。

　2008（平成20）年末に米国内分泌学会が、かなり詳細な小児肥満対策のガイドラインを出している。その中で驚くのは、「歩ける街に造り変えるべきだ」と提言していること。街を変えるなどというのは、なかなかできることではない。執筆者の一人であるカリフォルニア大学のロバート・Ｈ・ラスティック教授は、「砂糖やコーンシロップにも税金をかけるべきだ」、あるいは「ファストフード店を学校の周辺には建てないこと」とも講演で述べている。

　米国も小児肥満対策に本腰を入れ始めている。オバマ大統領のミシェル夫人が先頭に立って「ストップ・小児肥満」のキャンペーンを始めているのがそのいい例だ。このままいけば、日本もとんでもない時代がやってくる。日本は、欧米よりも先に進んだ施策を打っておくべきではないのか。米国人と同じようなものを食べていたら、大変なことになる。日本の昔の食事がやはり、日本人の体に一番合っているのでは。最近そういう気持ちがますます強くなってきた。

<div align="right"><A HREF="http://metabolic-pro.net/report/2010/03/22_21.html" target="_blank">次へ＞＞＞</A></div>]]>
      
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   <title>ストップ・ザ・小児肥満(2/2)</title>
   <link rel="alternate" type="text/html" href="http://metabolic-pro.net/report/2010/03/22_21.html" />
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   <published>2010-03-17T04:22:50Z</published>
   <updated>2010-07-01T04:48:18Z</updated>
   
   <summary>　≪東京女子医科大学名誉教授　村田光範氏≫ ■「早寝、早起き、朝ご飯」習慣を 　子供の肥満で一番大きな問題は、夜更かし生活だ。厚生労働省の10年ごとの乳幼児生活・身体発育調査でも明らかになっているが、近年、夜10時以降に寝る子供がぐっと増えてきた。私のかかわっている「児童生徒の健康状態サーベイランス...</summary>
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      <![CDATA[　≪東京女子医科大学名誉教授　村田光範氏≫

■「早寝、早起き、朝ご飯」習慣を

　子供の肥満で一番大きな問題は、夜更かし生活だ。厚生労働省の10年ごとの乳幼児生活・身体発育調査でも明らかになっているが、近年、夜10時以降に寝る子供がぐっと増えてきた。私のかかわっている「児童生徒の健康状態サーベイランス事業」（日本学校保健会）の報告でも、「眠たい、眠たい」といっている率が、中学生だと男子で60％▽女子で70％近く、それも学校にいる時間帯なのだ。

　起床時刻と就寝時刻の年次推移を調べたところ、中学生で昭和37年には、9時43分に就寝していたのが、平成14年には、11時19分になり、起床も22分遅くなった。高校生は、11時前就寝だったのが、今や0時10分、午前さまだ。小学生もかなり宵っ張り。従って寝起きも「すっきり目が覚めた」子供は15％前後となっている。

　夜更かしの理由として、「何となく」が多いが、中高生となると、テレビゲームや塾。小学生では、「家族が夜更かし」などが多くなる。結局、こうした夜更かし生活が原因で、朝ご飯を食べないことが多くなっているのだ。

　文科省の全国学力・学習状況調査（平成20年度）では、小学生6年生の約15％▽中学3年生の20％近くが朝ご飯を食べていない。日本小児栄養消化器肝臓学会の調査では、外国では経済的に朝ご飯を食べている余裕がないなどの理由が主で、日本だけが朝寝坊が原因で朝ご飯を食べていないことがわかった。

　日本学校保健会の調査では朝ご飯を食べない理由は主に「食欲がない」「食べる時間がない」だが両方を合わせると、男女ともほぼ80％。これは明らかに「朝寝坊して食べる時間がない」「起きたばかりで食欲がない」ということでもある。また、「わが家ではいつも朝ご飯を食べない」「用意されていない」が6〜13％おり、朝寝坊と合わせると、90％前後になる。これは大問題だ。

　なぜ、朝ご飯が大事なのか?。脳は24時間働いていなくてはならない重要な臓器だが、脂肪がうまく使えず、エネルギー源はブドウ糖に頼っている。食事をしないと肝臓のグリコーゲンがなくなり、筋肉のタンパク質を分解してそのアミノ酸がブドウ糖になって脳などにエネルギーを補充するわけだ。

　こうした状況では筋肉が細くなってしまうので、摂食中枢が刺激されて、例えていえば、体は動物のように“えさ探し”の状態になるわけだ。すると、攻撃的・排他的な心理状態になってキレやすくなる。その証拠に国立教育研究所の調査では、朝食を「必ず取る」グループと「取らない」グループに分け各教科の試験結果を比べたところ、平均点に大差が出た。

　一方、文科省の全国学力・学習状況調査でも、基礎問題はそう大差はなかったが、応用問題は圧倒的な差があった。例えば、朝食を取っている小学6年生の国語教科「応用問題」平均正答率が52.3％なのに対し、朝食欠食の児童は31.1％にとどまった。朝ご飯を食べないでいると、脳の前頭前野がうまく働かない。また交感神経が十分働かず、持久力も落ちてくることがわかっている。

　もうひとつ大事なことは、お米の自給率が大幅に減っていること。昭和35年と平成14年の自給率を比べると、約半分になっているが、その分油脂類や畜産物が大幅に増え、脂肪過多の食事が問題になっている。将来的には世界的に必ず食糧不足がやってくる。今や欧米でも、健康にいい日本食にすごく関心が深い。脂肪摂取を抑えると同時に自給率の点からも、わが国の気候風土にも適した米の消費拡大を図らなければならないだろう。

　米飯食とパン食を比較すると、主食と主菜・副菜３品の組み合わせにおいて、「米飯食」の方が圧倒的に多彩な組み合わせで食べることができる。10年ほど前に東京都が行った幼児栄養基礎調査では、日本食の献立が50％以上になると、大変バランスのよい食事になることがわかった。例えば、主食のご飯に納豆、具だくさんのみそ汁、それに牛乳2分の1カップ、果物をつければ理想的だ。

　それには、親が率先して朝ご飯を食べ、3、4歳の乳幼児期のうちから和食になれさせておく必要があろう。また、ご飯食はパン食より吸収が穏やかで消化にも時間がかかるから血糖値の上がり方もゆるやかで、インスリン分泌が少なくて済み、そういう点でも、太りにくいご飯食が勧められる。むろん「遅寝、遅起き、夜食」といった食習慣や生活リズムを「早寝、早起き、朝ご飯」に改善していくほかに、小さいころから体を動かすよう仕向けていくことも肝心だ。

<div align="right">（2010/03/17 産経新聞）</div>]]>
      
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   <title>メタボリックシンドローム　加齢で増える内臓脂肪(1/2)</title>
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   <published>2010-02-28T04:21:39Z</published>
   <updated>2010-07-01T04:29:38Z</updated>
   
   <summary>　メタボリックシンドローム（内臓脂肪症候群）は、エイジング（加齢）に伴うリスクも見逃せない。年を取るほど、内臓脂肪が増えてくるからだが、高齢者では著しい肥満でなくても、血圧・血糖・脂質などの異常が重なれば、生活習慣病を発症する恐れがある。超高齢社会が進む中、75歳以上の後期高齢者たちは、“隠れ肥満”...</summary>
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   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://metabolic-pro.net/report/">
      <![CDATA[<b>　メタボリックシンドローム（内臓脂肪症候群）は、エイジング（加齢）に伴うリスクも見逃せない。年を取るほど、内臓脂肪が増えてくるからだが、高齢者では著しい肥満でなくても、血圧・血糖・脂質などの異常が重なれば、生活習慣病を発症する恐れがある。超高齢社会が進む中、75歳以上の後期高齢者たちは、“隠れ肥満”なども増えつつあり、今後、医学的・社会的な問題となる可能性もはらんでいる。脂質異常症や老年医学に詳しい千葉大学大学院医学研究院細胞治療学の横手幸太郎教授に聞いた。</b>

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<font color="B22222">■高齢者に多い“隠れ肥満”　やせて見えても発症リスク</font>

ーーメタボと加齢との関係について

　「メタボというのは、生活習慣からの過栄養と運動不足に加え、加齢も間違いなく影響してくる。つまり内臓脂肪が加齢とともに増えてくるわけです。1990年代から、欧米・日本とも同じようなデータがあり、例えばわが国の男性は、すでに20歳ぐらいから内臓脂肪が右肩上がりで増え、女性は閉経とともに増え出します。中高年を対象に肥満の程度と生活習慣病の発生頻度を調べた調査（欧米・日本）結果でも、国を問わずＢＭＩ（体格指数）の肥満度が30％を超えると、高血圧や糖尿病が著しく増加すると報告されています」

ーーなぜ、加齢によって内臓脂肪が増えるのか

　「一つは活動性が鈍ってくること、そして筋力が落ちてくることが挙げられる。加齢に伴いサルコペニア（筋萎縮）は免れず、同じトレーニングをしていても、年を取れば生理的に筋肉が落ちてきます。筋肉というのは、あるだけエネルギーを燃やすのでそれが目いっぱい燃えないことで、脂肪がたまるのではないかといわれています。だから高齢になってくると、筋肉の維持がとても大事です。従って、高齢者の場合は、単純に肥満度だけを例に危険性を評価できないのです。加齢とともに脂肪の性質が変わってくるのでは、という見方もあるわけです」

ーー老人ホームでの興味深い調査結果も

　「千葉県内数カ所の老人ホームで入居者（65歳以上）の調査を行ったことがあります。非常に活動性が落ちた高齢者の方ばかり。おなか周り、血圧、血糖などメタボや生活習慣病にかかわる詳細な検査内容でしたが、結構な割合でメタボ診断基準に当てはまる人たちがいました。特に中性脂肪が高く、善玉HDLコレステロールが低い。結局、動かずにほぼ寝たきり状態でありながら、決められた通りきちんと食事を取るということになると、むしろカロリー過多・栄養過剰になり、どんどん太ってしまうようなことも見受けられたのです」

ーー高齢者と若年者では、メタボの質が違うのか。その基準になるものとしては？

　「肥満に関しては、若年者、40〜65歳ぐらいの人は、『BMI（体重÷身長の2乗）22』が一番病気になりにくいというデータがあります。この数値では内臓脂肪も少なく、最も健康な標準体重というわけです。また、これ以上やせていても抵抗力が落ちるなどして病気や脂肪が増えることになり、逆にこれ以上太っていたら、なおさら脂肪が増えて心筋梗塞などになる確率が増えていきます。高齢者ゆえに太るわけではなく、若年・中高年期に形成された肥満が高齢期に持ち越されたとみるべきでしょう。また、やせているからといって安心はできません。やせ過ぎの人には、何か病気が隠れている場合がありますので、注意が必要です」

ーーどういうわけで？

　「通常、肥満が病気の大きなリスクにつながります。しかし、85歳を過ぎると、肥満が死亡の増加にストレートにつながるわけでなく、逆に死亡の増加が減ってくるデータもあります。これは、米国で年代別に『BMIと総死亡の相対危険率』との関係を調べた調査で明らかになっています。それによると、中高年、それも50歳代までの年代層では、太っていればいるほど死亡率が増えています。ところが、65歳以上から徐々にそういう状況が希薄になり、85歳以上の男女および75歳以上の女性では、BMIが増えても死亡の増加が見られなくなってきます。むしろ、やせている人の死亡率が増える傾向にありました。これは推論ですが、若いころメタボの人は、85歳までに心血管病変などで死亡している可能性があります。もう一つは高齢になってからは、むしろやせていることで低栄養や筋力、活動力の低下につながっていき、病気の発症に結びつく。後期高齢者の中には、ちょっと小太りぐらいの方が元気があっていいのではないかと臨床経験でもよく観察されることです」 

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   <title>メタボリックシンドローム　加齢で増える内臓脂肪(2/2)</title>
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   <published>2010-02-28T04:19:51Z</published>
   <updated>2010-07-01T04:32:46Z</updated>
   
   <summary>■寝たきり予防が急務 ーー加齢の度合いにより治療も違ってくる 　「加齢によってメタボ的な人が増えていくことは間違いありません。しかし、それが顕著に現れるのは60歳から70歳ぐらいまで。それ以降の特に後期高齢者では、あまりメタボの若い人と同じような意味づけは妥当性が低くなるのではないかと思われます。若...</summary>
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   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://metabolic-pro.net/report/">
      <![CDATA[■寝たきり予防が急務

ーー加齢の度合いにより治療も違ってくる

　「加齢によってメタボ的な人が増えていくことは間違いありません。しかし、それが顕著に現れるのは60歳から70歳ぐらいまで。それ以降の特に後期高齢者では、あまりメタボの若い人と同じような意味づけは妥当性が低くなるのではないかと思われます。若い人だったら、血糖、血圧などリスクがそれぞれ1個ずつだったりするが、年を取るごとに少しずつ複数、みんな積み重なってくるので、一個一個のリスクの重みというのは減ってくると思われます。だから高齢者では、脂質のみ血糖のみだけとらえて治療するよりも、全体的に診る必要があるのです」

ーー病態にも違いが

　「一方、若年から中年期にかけては、肥満そのものが直接、心血管病の重要な危険因子とみなされますが、高齢者では、一般的なＢＭＩの計算からは、著しい肥満と判定されなくても、そうした危険因子を複数合併する恐れがあるわけです。高齢者の肥満は若年者の場合と同一の病態として語ることはできません。BMI評価でも肥満者の割合は、中高年期と比べ決して多くなく、高齢者は、外見上は太ってみえなくても、いわゆる“隠れ肥満”が多いと考えられます。治療も年齢・性別に応じ患者のリスクを正確に把握することが大事です」

ーー脂質異常症については

　「基本的に、若年者と変わりませんが、高齢者にとっても脂質値を見れば、動脈硬化を進める一番の危険因子は、悪玉のLDLコレステロールです。メタボの関連では、体脂肪を作る中性脂肪が高めで、血液中の余分なコレステロールを肝臓に戻す善玉のHDLコレステロールが少ないと問題になります。メタボな人がLDL値も高いと、高LDLだけの人よりも危険が増大するわけです。コレステロールが高くてたばこも吸い、血糖が高めだったりすると、さらに相乗効果を招くので、いずれにしても、コレステロールはしっかり下げた方がいいとなるわけです。平成１７年に発表された日本人対象の大規模臨床試験『メガスタディ』でも欧米と同様、スタチン系薬剤がLDLばかりか、心筋梗塞の発症率を30％下げたという結果が出ています。閉経後、女性のコレステロール管理の重要性が浮き彫りになったことも特筆されます」

ーー新たな研究も

　「今、老年医学会では、75歳以上の高齢者に限って、コレステロールを低下させて脳卒中や心筋梗塞、死亡率がどれほど減るかという研究も始めたところです。また、善玉のHDLについては、2型糖尿病の75歳以上の高齢者では、HDLが低いと脳卒中が起きやすいことが分かり、研究発表しています。もしかしたら、HDLは心臓だけでなく脳血管を守る働きがあるのかもしれません。動脈硬化との関連で、加齢そのものも内皮細胞の働きを悪くして動脈硬化を起こしやすくしているのではないか、ともいわれます。さらにインスリンの作用や腎機能が悪くなると動脈硬化が一層進むことになり、お互いの臓器に影響し合って病態が進むことになります」

ーー早老症で知られる「ウェルナー症候群」についても研究されている

　「わが国では、100万人に1〜3人の発症頻度で見つかります。全世界1200例のうち日本が800例で6、7割を占めるという高さですが、DNAの修復をつかさどる遺伝子の変異が原因で、思春期以降、早くから白髪になったり白内障などを発症し、特に高コレステロール血症の合併や、手足は細いが腹部の内臓脂肪の蓄積が高頻度で認められる、まれな病気です。そのメカニズムはよくわかっていませんが、傷ついた遺伝子が修復されないと、細胞が老化し炎症とリンクして動脈硬化や内臓脂肪の蓄積が起こってくるのだろうと考えられます。いわば早老を起点に、加齢抜きにメタボになりやすい特異な病気ですが、逆にメタボと加齢との関係を解き明かす重要なカギを握っているのかもしれません。現在300人以上の患者さんを対象に厚生労働省の班研究を続けており、そういう患者にも、きちんとメタボの治療をすると、平均寿命（45歳くらい）が10年ほど延びたことも最近、確かめられ、米国の研究誌に発表したところです」

ーー患者さんへのメッセージとして

　「今、動脈硬化から心筋梗塞が確実に増えています。脳梗塞も画期的な治療法がなく、寝たきりも大変増えています。いかに健康に長生きするか、まずメタボ予防を考えて健康寿命を延ばすことと、QOL（生活の質）を充実させることが究極の医療と思います」

<div align="center">◇</div>

【プロフィル】横手幸太郎

よこて・こうたろう　千葉大学医学部卒業。東京都老人医療センター医員、スウェーデン国立ウプサラ大学大学院博士課程修了、日本学術振興会特別研究員、千葉大学大学院講師などを経て、平成21年に同大学院医学研究院細胞治療学教授、医学部付属病院糖尿病・代謝・内分泌内科科長。専門は脂質異常症・糖尿病・内分泌・老年医学。

（2010/02/28 産経新聞）]]>
      
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   <title>軌道に乗る企業健保</title>
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   <published>2010-02-03T05:33:03Z</published>
   <updated>2010-07-01T05:37:38Z</updated>
   
   <summary>　生活習慣病対策としてメタボリックシンドローム（内臓脂肪症候群）予防の概念を取り入れた厚生労働省の特定健診・保健指導が今春、3年目を迎える。当面は、実施率の向上が最大の課題で、実施主体の企業の健康保険組合や市町村は平成２４年度の目標達成に向けて努力を重ねているものの、実績にはバラツキがある。そこで健...</summary>
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   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://metabolic-pro.net/report/">
      <![CDATA[<b>　生活習慣病対策としてメタボリックシンドローム（内臓脂肪症候群）予防の概念を取り入れた厚生労働省の特定健診・保健指導が今春、3年目を迎える。当面は、実施率の向上が最大の課題で、実施主体の企業の健康保険組合や市町村は平成２４年度の目標達成に向けて努力を重ねているものの、実績にはバラツキがある。そこで健保加入者本人の実施率が100％に達している企業の中からトヨタ自動車と三井化学のノウハウを紹介しよう。</b>

■トヨタ「節目健診」で健康づくり　夫婦受診、大きな効果

　トヨタ自動車の初年度特定健診の受診率は、健康保険加入者本人である社員が100％（病欠など休業者をのぞく）、扶養家族である配偶者については、初年度約36％だったが、今後、増加の見込みはたっている、という。

　その好成績の原動力となっているのは、平成20年4月にオープンした健康支援センター「ウェルポ」（愛知県豊田市）で、トヨタ自動車と同社健康保険組合（トヨタと関連会社計40社の扶養家族を含め約23万人加入）が共同で行っている「節目健診」だ。

　生活習慣病の予防や、がんの早期発見につながる節目の年齢である36歳以上の健保加入者と配偶者を対象に4の倍数の年齢に達した時に、高度な健診と、その結果に基づくきめ細かい体験学習、保健指導が行われる。節目健診に該当しない年齢の社員は、全国各地の工場などで行われる特定健診を受けるが、節目健診の体験が自分の健康づくりの意欲を高め、功を奏している。特に、夫婦で参加することにより、家庭でも協力して的確な健康対策に臨めるうえ、配偶者の受診率向上に結び付いている。健保組合では、メタボからの脱却など成果があった受診者らに、健康施設で使えるポイント制も導入している。

◆生活改善を喚起

　「ウェルポ」を訪ねた。緑豊かな小高い丘にある施設は、4階建て延べ約1万1000平方メートルで、屋内はゆったりした保養所のような雰囲気。医療スタッフは常勤医3人を含む約50人。「グローバル企業にふさわしい社員の健康づくりの専用施設」として、約40億円を投資した。

　健診は1日がかり。午前中は、2階でメタボとがん関連のデータを測る。メタボについては、腹囲、体脂肪率、血圧、心電図などを測定、血液・尿検査を行う。頸動脈超音波装置で動脈硬化が起こっていないかどうかも調べる。がん関連では高精度のヘリカルCT（コンピューター断層撮影装置）による胸部検査をはじめ、消化器系、婦人科系のがんの検査を行っている。

　午後には個人向けに、現在の健康状態や、食事・運動に関する生活改善の指示データを盛り込んだ処方箋が渡される。３階の学習フロアに移り、昼食は食堂で摂取カロリーをチェックしながらヘルシーメニューを夫婦で賞味。運動体験では1周100メートルのトラックで歩行訓練が行われ、そのさい床のランプの点滅に合わせる形で歩行強度を体験できる。また、30人程度のグループに分かれてメタボ、禁煙などテーマ別の部屋に入り、医師らから健診の結果の説明や、生活改善の指導を受ける。「最後に、それぞれが自ら生活改善の目標を宣言します。ほかの参加者の賛同を受けて自覚を促すことが大切」と吉兼直文ウェルポ技師長。

◆メタボ該当率減

　節目健診の成果は大きい。同社健保組合の調査によると、平成20年から1年後のメタボ該当率については、定期健診受診者（8370人）が12ポイント増加したのに対し、節目健診受診者（3731人）は８ポイント減少した。さらにめざましいのは、節目健診を夫婦で受けた人（1281人）が20ポイントも大幅減少したのに、夫単独受診者（1178人）、独身者（1272人）、ともに1〜2ポイントの減少にとどまり、夫婦で受診の効果が大きいことが明らかになった。

　岩田全充（まさみつ）ウェルポ所長は「全国各地の工場などで行う特定健診も、節目健診と同じ標準化したプログラムです。積極的支援などメタボの状態によって層別化していますが、特定保健指導のシステムをいかに有効でスリム化するかが今後の課題でしょう」と話している。

■三井化学　効率的な保健指導　一本化でコスト削減

　三井化学の特定健診・保健指導は、健康保険組合（三井化学と関連会社計約40社、約1万5000人加入）から一括して本社健康管理室に委託されて実施する形で行っている。がん検診も含め健診を一本化するなどの戦略は効果をあげ、特定健診の実施率は健保加入者本人が99.9％以上に達し、メタボのリスクがある受診者の保健指導の態勢も整いつつある。

　化学製品のメーカーであることなどから、これまで社員の健康管理に気を配るのは企業風土として根付いており、定期健診の実施率は高く、結果はデータベース化されて日常の健康管理に反映されていた。

　「健診を受ければ、健康管理室の保健指導があるというのが特別なことではなく、多くの人が何らかの形で指導を受けていました。特定健診は、これまでの定期健診の延長上にあるので抵抗感はなかったのでしょう」と同社の統括産業医の土肥誠太郎・健康管理室長は振り返る。

　特定健診の方法は実に効率的だ。健診で腹囲の測定や血液検査などを行うと、２週間?１カ月の間に、コンピューターがデータベースをもとに判定し、どのような保健指導を受ければよいかという層別化までして手元に返ってくる。医師は医療機関の治療が必要かどうかを判断すればよい。若年のメタボも問題視されていることから、啓発のため、特定健診対象外の40歳未満の社員も、定期健診で全員腹囲を測っている。

　保健指導は医療スタッフを拡充する必要があるなどの理由で企業によっては外部の医療機関に委託することが多いが、三井化学は自前で行うための効率的な方法を考え出した。40歳から60歳まで、５歳刻みで保健指導必須の年齢とし、該当すれば指導を受けなければならない。ほかの年齢でも希望する人には応じる。

　「これで、毎年保健指導対象者の20〜30％は指導できることになり、5年続ければ、対象者の全員を指導できます」と土肥室長。同社の場合、全国の7カ所に1000〜1500人規模の工場があり、それぞれ産業医1人と保健師2、3人が常駐しているので対応できるという。

　こうした健康対策を自前で一本化して行う戦略はコストの大幅削減になるとともに、健保組合から支払われる委託料は啓発のために有効に使われる。たとえば、摂取カロリーや栄養バランスを考えたヘルシーメニューを社員食堂で出し、その料金を補助したり、フィットネス教室を開催したり。資金を循環して健康づくりができることになる。

　土肥室長は「今後も特定健診・保健指導を活用して、職場のメタボ対策を再度、強化していく必要があります」と話している。

<div align="center">◇</div>

【企業健保と国民健康保険の特定健診】　

　特定健診・保健指導では、医療保険者が実施主体に義務付けられた。このため、企業の社員や扶養家族の健診は健康保険組合が行い、国保については市町村となった。これまで労働安全衛生法に基づく定期健診を行ってきた企業は、組織化されているので啓発しやすいため、厚生労働省は、平成25年の実施率の参酌（さんしゃく）目標を80％に設定し、国保は65％とした。 

<div align="right">（2010/02/03 産経新聞）</div> ]]>
      
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   <title>NASH（非アルコール性脂肪性肝炎）(1/2)</title>
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   <published>2010-01-13T05:24:54Z</published>
   <updated>2010-01-13T05:34:50Z</updated>
   
   <summary>脂肪肝が肝がんに進行　病因は「内臓脂肪」 　酒好きでなくても、同じように肝臓を傷めてしまう「NASH（非アルコール性脂肪性肝炎）」という病気がひんぱんに見つかっている。単なる脂肪肝から肝硬変に進行し、さらに肝がんにまで進む。病因は内臓肥満が有力。つまり、メタボリックシンドローム（内臓脂肪症候群）の仕...</summary>
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      <![CDATA[<font color="556B2F">脂肪肝が肝がんに進行　病因は「内臓脂肪」</font>

<b>　酒好きでなくても、同じように肝臓を傷めてしまう「NASH（非アルコール性脂肪性肝炎）」という病気がひんぱんに見つかっている。単なる脂肪肝から肝硬変に進行し、さらに肝がんにまで進む。病因は内臓肥満が有力。つまり、メタボリックシンドローム（内臓脂肪症候群）の仕業である。成人の1％がかかっているとされるこの病気、飽食の時代にあって、増加の一途をたどっている。ＮＡＳＨに詳しい高知大学医学部消化器内科の西原利治教授に聞いた。</b>

<div align="center">◇</div>

　「同じ肝障害でもアルコール性肝炎と違って急変する病気ではない。NASHは、内臓肥満をベースとした脂肪肝が何十年とかけ徐々に進行して、肝硬変から最後には肝臓がんにも至る可能性もある怖い病気なのです」と西原教授は警告する。

　西原教授によると、全国各地の報告を集計すると、「NASH」の罹患者は、成人の1％超、約150万人と推定される。米国では成人人口の約3％とされており、BMI（体格指数）30以上だと、10％がNASHの危険群だといわれる。高知県で健診受診者を調べたところ、約25％の症例で脂肪肝が見つかり、そのうち約半数14％の人が、飲酒歴やウイルス肝炎などがないにもかかわらず、血液検査などでNASHの前兆を示す肝障害を持っていることがわかった。

　NASHは、どのように発症するのか? 西原教授によれば、ちょっと太めで脂肪肝のある人が要注意。血液検査では、肝細胞が壊れて血液に流出する酵素「ALT」の値が高く、空腹時にもかかわらず、血糖値を下げるインスリン値が上昇している。この段階は脂肪肝であり、日本肝臓病学会のガイドラインでは、脂肪がたまった肝細胞が、100個の細胞のうち10個あれば、脂肪肝と判定することになっている。体重を３キロほど落とせばよくなる可能性が高い。

　さらに、肥満状態が続くと、肝臓に炎症が起きてくる。そういう慢性肝炎の状態が、『NAFLD（非アルコール性脂肪性肝疾患）』といわれる。こうした慢性肝炎が何年も続くと、肝細胞が風船みたいに膨らんだり、線維化が進むNASHに移行し、肝硬変に行き着く。その途中でＣ型肝炎のように、肝がんを発症することもある。

　西原教授は「いずれにしても内臓肥満がベースになっていることは間違いありません。40代後半から50代のメタボリックシンドロームの人には、NASHが隠れていると考えていい。NASHは、メタボリックシンドロームの肝臓での表現型といえるわけです」と話す。

　NASHの指標であるＡＬＴなどの検査値は、ほとんど生活習慣病の検査値異常と重なる。つまり、生活習慣病の進行と同時に、肝障害も進んでいるわけだ。日本では、BMI 25以上の肥満患者では、6-7割がNAFLDの範囲に入る脂肪肝とされ、そのうちほぼ２割がＮＡＳＨといわれている。

　NASHは、予後良好な脂肪肝に限りなく近い軽い慢性肝炎から肝硬変まで含む。慢性肝炎といっても幅広いので、NASHと診断できない場合でも、疑いは残る。「境界にあるような症例の鑑別が特に難しく、専門医でもNASHと、予後良好な脂肪肝とを見間違えることがあるのです。きちんと両方を区分けして診断するのには、体から肝臓の細胞を取って調べる『肝生検』以外にないところが悩ましい」と西原教授は語る。予後不良な脂肪肝からは20-30年たって肝硬変が出てくるものだが、NASHは10年ぐらいで2割が肝硬変になる。だから、病態が進展する速度の差ともいえるわけだ。

　また、糖尿病・脂質異常・睡眠時無呼吸などいわゆる生活習慣病も、リスクが重なることでNASHに移行する可能性が高いとしている。高血圧だと、肝臓の線維化も促進される。

<div align="right"><A HREF="http://metabolic-pro.net/report/2010/01/22_19.html" target="_blank">次へ＞＞＞</A></div>]]>
      
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   <title>NASH（非アルコール性脂肪性肝炎）(2/2)</title>
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   <published>2010-01-13T05:10:32Z</published>
   <updated>2010-01-13T05:43:32Z</updated>
   
   <summary>飲酒、肝炎ウイルスなくても発症 　肝硬変のNASHから肝がんになる確率はどうか。「B型肝炎程度といわれており、年率2-3％の確率になるのではないでしょうか。ただ、予後の研究はまだこれからで、確定できてはいません。通常、肝硬変から肝がんになるといわれていますが、最近では、肝硬変になる前から肝がんになる...</summary>
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      <![CDATA[<font color="B22222">飲酒、肝炎ウイルスなくても発症</font>

　肝硬変のNASHから肝がんになる確率はどうか。「B型肝炎程度といわれており、年率2-3％の確率になるのではないでしょうか。ただ、予後の研究はまだこれからで、確定できてはいません。通常、肝硬変から肝がんになるといわれていますが、最近では、肝硬変になる前から肝がんになるという症例が増えてきていると報告されています」（西原教授）

　C型肝炎ならウイルスの有無で一目瞭然。スタンダード化された診断基準があるが、NASHとなると、3人に1人という肥満者の海の中でどうやってスクリーニングしていくかが難しい。今のところ明らかなのは、脂肪肝があったら半数以上は肝機能障害があること。

　日本人の7人に1人は脂肪肝があり、またALT値も高いNAFLDなので、将来肝がんになる可能性は否定できず、通常の健診では、カバーできないのが難点だ。さらに最近、尿酸値もインスリン値と並ぶNASHの独立した危険因子として注目されており、酸化ストレスが関与しているとみられている。

　1950年代から、欧米ではアルコール性肝障害に加えて、糖尿病性の肝硬変がよく知られていたが、1980年に病理医のルドウィック氏が、肥満による肝臓病、非アルコール性脂肪性肝炎（NASH）の概念を提唱した。

　日本でも1990年代に入って、肥満や糖尿病が増加し、飲酒歴や肝炎ウイルスが陰性であるにもかかわらず肝脂肪蓄積や肝障害が進むNASHが取り上げられるようになった。太った人に多く、インスリン抵抗性も強いが、近年、糖尿病などほかの生活習慣病とは明らかに独立して進行する肝臓病とされている。

<font color="B22222">メタボ解消が一番の治療法</font>

　治療法というと? 「BMIが増えるのが最初のステップなので減量するのが一番です。まずメタボリックシンドロームを解消すること。糖尿病では、少しぐらい体重を落としても効果はないが、NASHでは、3キロ減でも随分、ALTなどの数値がよくなります。肝臓は沈黙の臓器ともいわれ、黙々と働きつづけますが、いったん壊れてしまったら後戻りはできないので、その前にしっかりした対策が肝心なのです」と西原教授。

　まず食事と体重管理が大切。糖尿病の人は別にして、１日1500キロカロリー。1日体重50グラムずつ減る勘定で1カ月1キログラム強の減量がベストだ。運動についても毎食前後に、とにかく15分くらい体を動かすこと。強い運動でなくて、それぐらいでも体にたまった脂肪の燃焼には効果がある。そして、高血糖、脂質異常などの生活習慣病の改善。とにかくメタボを解消して体重を落とすことが大事なのだ。

　しかし、なかなか食事・体重管理ができず、ALTの数値も上がってくるようだったら、薬物療法を追加する。「NASHとしての確たる治療法はない」（西原教授）ので、個々の患者の症状に合わせて抗酸化剤や血糖降下薬、抗コレステロール・抗中性脂肪薬などを処方する。NASHでは、約４割に高脂血症が見られるため、脂質、とりわけベザフィブラート（高脂血症治療剤）など中性脂肪を低下させる治療薬が効果的とされる。最終的には、患者個々のメタボリックシンドロームを含めた生活習慣病対策が必須となるわけだ。

　最近は、子供のメタボリックシンドロームと同様、小児期のNASHも問題視され始めた。飽食社会の進む中で、今後、NASHが、メタボの増加とともに、生活習慣病の一つの兆候として確実に増加していきそうだ。

<div align="center">◇</div>

　≪NASHの画像診断≫

　脂肪沈着が多くなると、画像では、肝細胞の一つ一つが『大滴』の脂肪滴を蓄えていることが見てとれる。障害を受けて膨らんだ細胞は、『風船様肝細胞』といわれ、肝臓の線維化とともにNASH診断の決め手になる。脂肪肝を生む肥満、インスリン値上昇による脂肪肝を第1ステップとすれば、第2ステップは、『酸化ストレス』や『炎症性のサイトカイン（生理活性物質）』の影響で線維化や炎症が進行している状態。線維化が一層激しくなると肝臓が硬くなり、次は肝硬変というわけだ。

<div align="center">◇</div>

【プロフィル】西原利治

　さいばら・としじ　京都大学医学部卒業。米国ボストン大学准教授、高知大学医学部助教授を経て、平成２１年、同医学部教授（消化器内科学講座）。日本肝臓学会評議員など。NASH研究の第一人者。

<div align="right">（産経新聞 2009/01/13）</div>]]>
      
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   <title>高血圧　進化する降圧薬(1/3)</title>
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   <published>2009-12-28T05:45:28Z</published>
   <updated>2010-01-13T05:53:44Z</updated>
   
   <summary>　高血圧は自覚症状が少なく、治療せずに放置しておくと、脳卒中や心筋梗塞など引き起こす怖い病気だ。こうした心血管病のリスクを少しでも減らすには、まず塩分を控える食生活や運動で生活習慣を改善、さらには、降圧薬できちんと血圧をコントロールする必要が出てくるだろう。降圧薬といってもさまざま、自分の健康にどう...</summary>
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   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://metabolic-pro.net/report/">
      <![CDATA[<b>　高血圧は自覚症状が少なく、治療せずに放置しておくと、脳卒中や心筋梗塞など引き起こす怖い病気だ。こうした心血管病のリスクを少しでも減らすには、まず塩分を控える食生活や運動で生活習慣を改善、さらには、降圧薬できちんと血圧をコントロールする必要が出てくるだろう。降圧薬といってもさまざま、自分の健康にどう役立っているのか。その働き方とは？　降圧薬の最新のトピックスを交えながら紹介したい。</b>

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<font color="556B2F">■タイプにあわせて</font>

　東京近郊に住む主婦Ａ子さん(60)は、1年前、時々頭が重く気持ちが悪くなることがあって、別の病気で総合病院を受診した際、血圧を測ってもらった。すると、収縮期血圧が170mmHgを超えていた。若いころから低血圧だったので、あり得ないことだとは思ったが、何度測り直しても、血圧は下がらず、降圧薬のARBのお世話になることに。

<b>≪早めの治療が大事≫</b>

　最近は、少しサボって降圧薬を飲まないでいると、たちまち、160ぐらいに上がってしまい、なんとなく体調が悪くなる。それでいつも反省する。「何かあったら困る。やはり、薬は正しく飲んで、毎日、きちんと血圧を測っておかねば」と痛感するのだった。

日本人の4人に1人、30代以上の約半数、計4,000万人が高血圧といわれている。しかし、自覚症状がほとんどないので、治療をしないでそのままにしている人も多く、現在治療を行っている人は約800万人、高血圧といわれる人の2割ほどに過ぎない。そのまま放置しておけば、血管壁がじわじわと痛めつけられて、動脈硬化の原因となり、最終的には脳卒中や心筋梗塞、腎不全などの合併症を引き起こす。だから早めの治療が重要になってくるのだ。

　高血圧の治療は、今でこそ、血圧は「Lower the better」（下げれば下げるほどよい）といわれているが、20世紀初頭では、血圧は下げてはいけないものだと思われてきたのだった。薬で血圧を下げることで脳卒中など合併症の発生が抑えられることがわかってきたのは、1970年代のことで、まだ四半世紀しかたっていないが、これを機に降圧薬による治療は幕を開け、その後、数々の降圧薬が誕生したのである。現在、高血圧の治療薬は、その作用の仕方により大きく分けて7種類ある。

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