メタボリックシンドローム及びその予備軍は、40歳以上の男性の2人に1人、女性は5人に1人が該当するとの厚生労働省「平成16年国民健康・栄養調査」の結果発表を契機に、さまざまなメディアによる「メタボリックシンドローム報道」の取り組みによって、この言葉は国民各層に広がっていったように思います。肥満との闘いは、全ての文明国における、あらゆる世代を超越した「病態」であり、国を挙げて取り組むべき喫緊の課題として、今後ますます話題の中心となっていくことが推測されます。

 昨年までの状況を振り返ってみますと、9月の第10回国際肥満学会においては「日本発の研究としての肥満対策」が、欧米およびアジア各国まで含めて極めて重要な課題として注目を集め、ことに豪州や欧米では「小児肥満」も深刻な事態を招きつつあるとの報告がなされました。10月に開催された第27回日本肥満学会の「神戸宣言2006」では、社会全体の認識が不可欠である「肥満症とメタボリックシンドローム」予防の重要性を一般国民に喚起するとし、メタボリックシンドローム"サンサン運動"の提唱による、3キログラムの減量と3センチメートルのウエスト周囲径の短縮が提言されました。

 日本学術会議においては、生活習慣病対策委員会が設置されることになり、私はその委員長を務めさせて頂くことになりました。これは、「メタボリクシンドローム対策」が国の科学の中でも、主要なテーマとして位置づけられた証左といえましょう。また、厚生労働省は、2008年4月からメタボリックシンドロームの概念を取り入れた「特定健診・保健指導」を義務化とするなど、生活習慣病対策の具体的成果の実現に向けて取り組んでいます。このように、学会、行政、学術会議などが、共通の目的で予防医学を進めていくという、過去に例のない国民運動が起こっています。

 この動きの中で、メタボリックシンドローム撲滅委員会の使命は、マスメディアを通して、国民の皆様に正しい知識を広めていくことであると思っています。今年度はとくに、「メタボリックシンドローム対策」についての情報に重点を置きたいと思っていますが、一時的な報道や興味本位の特集ではなく、撲滅運動の継続的取り組みによって、対象者の意識への働きかけを継続して行うこと、そして、医師、看護師、保健師、栄養士、薬剤師など地域医療の現場で患者や予備軍の人々と向き合う方々と如何にして共同歩調をとり続けていくことができるかが、成功のカギであると思います。

 以上のように、メタボリックシンドロームの概念を導入した生活習慣病予防の考え方を広く普及してゆくことで、国民一人一人が生活習慣を見直し、生活習慣病の予防・改善を通して「健康的な65歳」「活動的な85歳」につながるよう、継続的に取り組んでゆくことが、私達、専門スタッフの使命であると確信しています。

 メタボリックシンドロームに関わるデータや資料、最新情報の収集、掲示板での意見交換等、ぜひ、この「メタボリックシンドローム Pro.」をご活用頂き、皆様の業務にお役立て頂ければ幸いです。

メタボリックシンドローム撲滅委員会委員長
松澤佑次


第一生命
オムロンヘルスケア

    メタボリックシンドローム撲滅委員会とは メタボリックシンドローム撲滅運動キャンペーンの活動 メタボリックシンドローム撲滅運動 協賛各社の取組み
小児肥満
委員長
   松澤 佑次(日本肥満学会理事長/(財)住友病院院長)
委 員
   門脇  孝(日本糖尿病学会理事長/東京大学大学院教授)
   島本 和明(日本高血圧学会理事長/札幌医科大学学長・理事長)
   北   徹(日本動脈硬化学会理事長/神戸市立医療センター中央市民病院院長)
   齋藤  康(日本肥満学会理事/日本動脈硬化学会理事/千葉大学学長)
   渡邊  昌生命科学振興会理事長)
   中尾 一和(日本内分泌学会前理事長/京都大学大学院医学研究科 内科学講座内分泌代謝内科教授)
   齋藤  勉(産経新聞社常務取締役 編集・論説・正論・写真報道担当)
   平田 篤州(産経新聞社総合企画室長)
   宮本 幸一(ニッポン放送専務取締役)
   中村 芳章(フジテレビジョン事業局長)
オブザーバー
   上田 博三(厚生労働省健康局長)
   木村 博承(厚生労働省健康局 生活習慣病対策室長)
   春日 雅人(国立国際医療研究センター研究所長)
   小林三世治(第一生命保険 支配人・健康増進室長)
リーダー・総合監修
   宮崎 滋(東京逓信病院副院長・内科部長)
医学分野
   片山 茂裕(埼玉医科大学病院院長・埼玉医科大学内科学 内分泌・糖尿病内科教授)
   横出 正之(京都大学医学部付属病院 探索医療臨床部 教授)
   和田 高士(東京慈恵会医科大学総合健診・予防医学センター教授・同附属病院新橋健診センター所長)
   柴 輝男(三井記念病院糖尿病代謝内科部長)
   中川 徹(日立製作所健康管理センタ放射線診断科主任医長)
医療・保健指導分野
   津下 一代(あいち健康の森健康科学総合センター副センター長兼健康開発部長)
   野口 緑(尼崎市環境市民局市民サービス室 健康支援推進担当課長)
運動指導分野
   宮地 元彦(国立健康・栄養研究所 健康増進プログラム運動ガイドライン プロジェクトリーダー)
   斉藤 満((社)日本ウオーキング協会事業部長)
   菅野 隆(日本健康運動研究所代表・健康創研代表・健康運動指導士)
食事指導分野
   鈴木志保子(神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部栄養学科教授)
   柴崎千絵里(東京女子医科大学病院栄養管理部)
   小野 真実(女子栄養大学栄養学部専任講師(食生態学研究室))
メタボリックシンドローム撲滅委員会
産経新聞社
フジテレビジョン
ニッポン放送
フジサンケイ ビジネスアイ
厚生労働省
学会
日本肥満学会日本動脈硬化学会日本高血圧学会日本糖尿病学会日本循環器学会日本腎臓学会日本心臓病学会日本内分泌学会日本血栓止血学会日本歯科医学会日本歯周病学会日本抗加齢医学会日本CT検診学会日本人間ドック学会日本総合健診医学会日本食物繊維学会日本プライマリ・ケア連合学会
社団・財団・協会
日本医師会日本臨床内科医会日本歯科医師会日本栄養士会日本薬剤師会健康・体力づくり事業財団日本糖尿病財団日本心臓財団日本看護協会日本フィットネス産業協会日本製薬工業協会日本OTC医薬品協会日本生活習慣病予防協会日本健康運動指導士会全国保健センター連合会全国保健師長会日本ウオーキング協会日本健康スポーツ連盟健康保険組合連合会健康日本21推進全国連絡協議会
協力団体
高尿酸血症・メタボリックシンドロームリサーチフォーラム
メディア
サンケイリビング新聞社扶桑社
協賛各社
第一生命保険相互会社 アステラス製薬株式会社 オムロン・ヘルスケア株式会社 グラクソ・スミスクライン株式会社
第一三共株式会社 日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社 日本酪農乳業協会
賛助企業
株式会社カーブスジャパン

メタボリックシンドロームと高血圧